AGA 医療費控除

AGAの治療費は医療費控除の対象になるのでしょうか?

AGA治療は保険の効かない自由診療ということもあって、年末に行う確定申告で「医療費控除の対象にならない」と思っている方が多いのではないでしょうか?

 

AGA治療は生命や健康に関する治療ではなく、美容の範疇なので医療費控除の対象にはならないと言われてきましたが、AGA治療も一般的になり国税庁も医療費控除の対象と認めるようになりました。

 

ただし、全てのAGA治療が医療費控除の対象となるわけではないので注意が必要です。

 

では、医療費控除の「対象になるケース」と「対象にならないケース」とは、どのような場合なのでしょう?

 

AGAの治療費が医療費控除の対象になるケース


AGA・薄毛治療において下記の治療に費やした金額は医療費控除の対象になります。

  • 円形脱毛症の治療
  • 皮膚科やAGAクリニックで処方してもらったプロペシア・ミノキシジル等の内服薬と外用薬
  • AGAクリニック独自のオリジナル治療薬(育毛サプリも含む)
  • 育毛メソセラピーはHARG療法などの注入治療
  • 通院のための交通費

プロペシアやザガーロなどAGAクリニックで処方してもらった治療薬は控除の対象になります。また外用薬のミノキシジルも医師に処方してもらえば医療費控除の対象になります。

 

ただし、ミノキシジル配合のリアップをドラッグストアで購入した場合は控除の対象にならないので注意が必要です。

 

AGAクリニックで処方されたミノキシジル外用薬は控除対象となるので、クリニックで処方してもらった方がお得です。費用もリアップと大差がありませんし、リアップよりミノキシジル濃度の高い外用薬を処方してもらうこともできます。

 

また通院にかかった交通費も医療費控除の対象になるのでタクシー利用の場合は領収書をもらっておきましょう。また電車等の公共交通機関を利用した場合は、「利用した駅名」と「運賃」をメモにまとめておきましょうね。

 

育毛メソセラピーやHARG療法の治療費は高額になり、後日税務署から明細書の提出を求められることがあります。領収書と共に5年間は保管しておきましょう。

AGAの治療費が医療費控除の対象にならないケース


医療費控除の対象にならないケースをまとめてみまっした。

  • ドラッグストア等で購入した育毛剤や育毛サプリメント
  • 個人輸入代行業者を通じて購入したプロペシア
  • ミノキシジル配合のリアップ
  • 自毛植毛の手術費用

ドラッグストアやネット通販で購入した育毛剤や育毛サプリメントは医療費控除の対象になりません。

 

また個人輸入代行業者を通じて購入したプロペシアも控除の対象にはなりませんし、ミノキシジル配合のリアップも控除の対象にはなりません。

 

セルフメディケーション税制が導入されて、ドラッグストアや薬局で購入した風邪薬など普段使いの医薬品も医療費控除の対象になるものがありますが、リアップは対象外です。

 

医師に処方してもらったかが対象になるかの境目のようですね。

 

AGA治療でも自毛植毛は医療費控除の対象にはならないようです。自毛植毛は「美容整形手術のための費用」という見解のようです。

 

セルフメディケーションについて

セルフメディケーション税制とは、薬局やドラッグストアなどで医薬品を購入した際に所得から購入費用を控除される制度です。

 

医薬品の購入費用あ12,000円を超えた場合に88,000円を上限に、総所得金額から控除されます。

 

セルフメディケーションの対象になるのは、第一類医薬品です。医薬品は、情報提供の内容によって「第一類、第二類、第三類」の三種類に分けられています。

 

リアップは、控除対象となる第一類医薬品に分類されているのですが、第一類医薬品は、さらに「スイッチOTC]と「ダイレクトOTC」に分けられています。

 

リアップは「ダイレクトOTC」に分類されておりセルフメディケーションの対象にはなりません。

スイッチOTC・・・医師の処方箋がなければ使用できなかった医療用医薬品を、処方箋なしで購入できるようにしたもの。

 

ダイレクトOTC・・・医療用医薬品として使用実績がない新有効成分含有医薬品を、一般用医薬品として販売したもの。

AGA治療の医療費控除に対する国税庁の見解


AGA治療にかかる医療費について国税庁のHPを調べてみました。

 

医療費控除の対象範囲は国税庁のHPに記されています。

「所得税基本通達」の第3節「所得控除」内の法第73ー3「医療費控除関係」に記載があります。

 

その中に第73-3「控除の対象をなる医療費の範囲」に控除の対象となるものが記されています。

医師、歯科医師、令第207条第4号《医療費の範囲》に規定する施術者又は同条第6号に規定する助産師(以下この項においてこれらを「医師等」という。)による診療、治療、施術又は分べんの介助(以下この項においてこれらを「診療等」という。)を受けるため直接必要な費用は、医療費に含まれるものとする。

ようするに、医師等による診療、治療、施術、分娩介助を受けるため必要な費用は医療費をし、医療費控除の対象になるということです。

 

 

また、第73ー4「健康診断及び美容整形手術のための費用」は控除の対象外であると記されています。

 

ようするに、健康診断の費用と、容姿を美化したり、容貌を変えるための費用は医療費に該当しないこととする。ただし、健康診断で疾病が見つかり、継続して治療した場合は健康診断の費用も控除になります。

 

参照HP「国税庁」
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kihon/shotoku/16/01.htm#a-02

 

以前はAGA治療も「容姿を変えるための費用」とされていましたが、AGA治療が一般的になり医療費として認められるようになりました。

 

ただし自毛植毛は、「容姿を変えるための費用」として扱われるようです。

 

医療費控除とは?

 

医療費控除は、所得税の税額を計算する時に所得金額から控除することができる項目の一つです。

 

対象となるのは、1月1日から12月31日までの1年間に支払った医療費から保険金等で補填された額を差し引いた金額が控除対象の医療費となります。

 

ただし、総所得金額が200万円未満であれば所得金額の5%が控除額の上限となります。総所得額が200万円以上であれば、支払った医療費から10万円を差し引いた金額を控除することができます。

 

控除の対象として認められる範囲は広く、納税者本人の他に生計を共にしている親族や配偶者が支払った医療費も医療費控除額の計算に算入することができます。

医療費控除の仕方


AGA治療の中には医療費控除の対象となる治療もあるので、控除の仕方を覚えておきましょうね。

 

@医療費の合計額を計算する

以前は領収書の提出が必要でしたが、2018年から「医療費控除の明細書」という書類に記入することで領収書の提出は必要なくなりました。

 

医療費の合計額を計算するために必要となるので領収書はとっておきましょうね。ただし、医療費通知書(健康保険組合から送られてくる「医療費のお知らせ」等)があれば、明細書に転記するだけで済みます。

 

「確定申告書」や「医療費控除明細書」は国税庁のHPからダウンロードすることができます。

 

・確定申告書などの様式・手引き
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/yoshiki.htm

領収書の提出は必要ありあませんが、税務署から提出を求められることがあるので、5年間は保管しておきましょう。

 

医療費控除は世帯に住む全員の医療費が対象となるので、家族全員の領収書を揃えましょう。

 

その際に、ドラッグストアで購入した対象医薬品の領収書も揃えておきましょう。また交通費も対象をなるので、タクシーの領収書や交通機関を利用した駅名や料金などをメモしたものも揃えておきましょう。

 

A会社員の方は源泉徴収票

自営業者は毎年3月に確定申告を行うので、その際に医療費控除の書類を添付するだけですが、会社員の方は、会社があなたの所得税を納めているので、それを証明するための源泉徴収票を揃えておきましょう。

 

もし、紛失してしまった場合には会社に再発行を依頼しましょう。給与関連の書類は3年間の保存期間を義務付けられているので、過去3年間分は再発行してもらるはずです。

 

B医師の診断書が必要となる場合がある

育毛メソセラピーはHARG療法のような高額の治療を受けて場合、それを証明するために診断書の提出をもとめられることがあります

 

ただし、税務署から提出をもとめられてから用意すれば大丈夫です。診断書も5,000円程度の費用がかかるので、提出を求められてから揃えれば大丈夫です。

 

確定申告の経験がない会社員の方は、少し戸惑うかもしれませんね。しかし、医療費を控除してもらうことで所得税が安くなります。所得税によって市県民税や健康保険料も変わってきます。

 

少し手間はかかりますが、所得税に市県民税と健康保険料を合わせるとバカにできない金額になります。ここはしっかりと控除してもらいましょうね。

 

まとめ


AGA治療にかかった費用のすべてが医療費控除の対象となるわけではありませんが、始めから出来ないと決めつけずに「領収書」や「医療費のお知らせ」は捨てないで取っておきましょう。医師の処方を受けたものの多くが控除される可能性があります。

 

また今までは控除の対象外であったプロペシアなどが対象に含まれるようになりました。個人輸入などのネット通販で購入したものは控除対象外ですが、AGAクリニックで処方してもらうと控除の対象となります。

 

また、分からないことは自己判断しないで管轄の税務署に問い合わせてみましょうね。とても丁寧に教えてくれますよ。